韓経:【コラム】FOMC控え息ひそめる市場…韓国の利上げ速度に影響
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.12.11 11:37
急落したウォン・ドル相場が今月に入り小幅の上昇に転じ、反対に高止まりが続いていたKOSPI指数は後退している。社債市場も乱調傾向を見せている。一方に向かって走っていた市場が停滞したのは速度調節の側面もあるが、注目すべきイベントを控えたためでもある。米連邦準備制度理事会(FRB)の連邦公開市場委員会(FOMC)は韓国時間14日深夜に政策金利引き上げの可否を決める。FRBはすでに12月の金利引き上げを予告しているだけに、引き上げの可能性が高い。0.25%上げれば年1.25~1.50%で上段が韓国の基準金利の年1.50%と同じになる。韓国銀行が先月基準金利を上げたことで金利逆転は避けられることになった。
FOMCの会議結果だけでなく議事録の内容も注目対象だ。今後の引き上げ速度に対する言及が出てくるとみられるが、韓国の基準金利追加引き上げと速度にも大きな影響を与える可能性が高い。すでに外国人投資家は米国の金利引き上げの雰囲気が熟すると株式を大規模に売り、その資金をドルに替え為替相場を引き上げた。米国の金利引き上げ以降もこうした流れが続くのか、そうでなければあらかじめ反映した水準でとどまるのかを見守る必要がある。