「逃げるように選んだ日本行き、そこで出会った軍艦島…すべて運命」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.08.16 16:41
--背筋が凍るような恐ろしい事例がさぞや多かっただろう。
「小説にも書いたが、深刻な苦痛に直面すると母国語が出てくる。日本人と見なされて病院に運ばれ、韓国語で苦痛を訴えたせいで捨てられる朝鮮人が多かったという。捨てられる朝鮮人の死体をカラスの群れが待っていて食い荒らした。そのため小説のもともとの題名が『カラス』だった。朝鮮人はどうだったのだろうか。日本が崩壊していく場面を見守り、でかしたと考えなかっただろうか。気になった。そんな時、長崎造船所の日本人中間幹部が残した『造船所で自発的に救護隊の主体になって積極的に活動した若い朝鮮人諸君の活動はまぶしかった』という一文を見つけた。小説書けと肩を叩かれているようだった」