【社説】慰安婦財団拠出金の使途、国民と疎通して決めねば=韓国(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2016.08.14 13:02
拠出金の使途問題も信管になりかねない。日本の一部では「未来指向的」という名分の下、「日本語を学ぼうとする韓国人留学生のための奨学金として使おう」という話まで出ているという。財団の名前に現れているように慰安婦合意の根本精神は和解と癒やしだ。ひとまず慰安婦の傷に韓国の民族の自負心が受けた傷を癒やし包み込んだ後に本当に和解し、そうすることで将来を話すのが当然の道理だ。こうした当然の手続きを無視したまま突然に今後の協力案から実行しようという日本側の主張は韓国人の情緒上受け入れないものだ。両国政府はこの点をやはり肝に銘じ財団拠出金使用の具体的項目を決めなければならないだろう。
両国政府が真正性を持って慰安婦問題解決のために努力するならば一部不適当な点があっても韓国社会がこれを前向きに見つめる姿勢も必要だ。昨年の12・28慰安婦合意に対し野党と一部市民団体では日本政府の真正性ある謝罪と法的賠償がされていないとし、全面無効化と再協議を要求している。これまでに元慰安婦が体験した語れぬほどの苦痛を考えれば彼らの心情は十分に理解できてあまりある。だが韓国をめぐる国際政治の冷厳な現実も考慮する必要がある。