【取材日記】賠償金でなく治癒金?=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.06.01 07:55
旧日本軍慰安婦被害者支援のための財団設立準備委員会が31日に発足した。韓日政府が昨年12月28日に合意してから5カ月ぶりだ。しかし開始から期待よりも憂慮が多い。
準備委員長を引き受けた金兌玄(キム・テヒョン)誠信女子大社会福祉学科名誉教授(66)の発言のためだ。金委員長はこの日午前に開かれた記者懇談会で、日本側が財団に拠出することにした10億円の性格について「治癒金であり賠償金ではないと考える」と述べた。その瞬間、場内がざわついた。政府は12月28日の合意直後、「日本政府が責任を痛感し、日本の指導者が謝罪し、日本政府の予算を投じて被害者を支援するというのは事実上の法的責任認定と賠償の性格がある行為と見ることができる」と強弁してきたからだ。政府が強調してきた「事実上の賠償金」と金委員長が言及した「治癒金」の差は天と地ほど大きい。