【時論】なぜ加湿器殺菌剤から国民を保護できなかったのか=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.05.06 14:45
加湿器殺菌剤事件は現在まで確認されている死亡者が少なくとも146人にのぼる大きな惨事だ。特に乳児と妊婦の被害が大きかった。莫大な人的被害、安易な政府の対処、さらに企業の不正など、先進社会でとうていあってはならないあきれる悲劇だ。過去15年間にどんなことがあったのだろうか。
加湿器殺菌剤がニュースに登場したのは2000年だ。しかし疾病管理本部が疫学調査を根拠に加湿器殺菌剤の使用自制を勧告したのは約10年後の2011年8月だった。2011年11月に保健福祉部は吸入毒性試験結果を根拠に加湿器殺菌剤回収命令を出した。