【コラム】幸福も競争する時代=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.07.20 17:09
「不幸なら負けることだ」。
人気ウェブ漫画の中でこの言葉を叫び、手を握りしめたカップルの姿は、最近みた中で最も「ウップン(「ウッキン=笑わせる」と「スルプン=悲しい」の合成新造語)イメージだった。このように他人に劣らず幸せでなければならないという強迫観念でカップル記念日を準備したら「むしろ台無しにしてしまう」という作家の経験談だった。
「喜び強迫時代…3人中1人『SNSで幸福を誇張してみた』」という記事を読んだ時、このウェブ漫画のイメージをすぐに思い浮かべた。もう1つ浮び上がったイメージは若くして亡くなった韓国の概念美術家パク・イソ(1957~2004)の遺作だった。浅いオレンジ色の背景の巨大看板に、やる気を失わせるような大きな白い字で「私たちは幸せです」と書かれた設置美術だ。