韓国専門家「ドイツ統一はあるとき突然やって来たものではなかった」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.06.11 15:07
朴槿恵(パク・クネ)大統領が新年の記者会見で「統一は大チャンス」と強調しながら、韓国社会で統一論議が盛んになった。まるで統一がいつでもやってきそうな浮き足立った雰囲気さえあった。特に朴大統領が3月末にドイツを訪問したことを機に、ドイツのように私たちも平和的に突然統一局面を迎えることになるという期待感も高まった。
そうしたことが4月16日のセウォル号惨事の発生により、一瞬にして反転した。幼い高校生160人余りを含む300人以上の乗客が何の助けも受けられないまま空しく水葬される場面は、韓国社会の自信を一瞬にして喪失させた。「統一大チャンス論」は、韓国が先進国隊列に上がったという願いでふくらませた風船のような考えだった。セウォル号はその風船を爆発させてしまった。このところ韓国社会で統一議論は見かけることさえ難しい。