変わらない韓国の安全不感症…都市の中の“セウォル号”があちこちに

変わらない韓国の安全不感症…都市の中の“セウォル号”があちこちに

2017年03月28日11時14分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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大邱(テグ)消防安全本部は今月22日、緊急車両が災害現場に迅速に出動できるようにするための訓練を実施した。
  先月初旬、ソウル瑞草洞(ソチョドン)複合型マンション地下1階に入店しているある飲食店。店には表出入口の他に地上1階につながる非常口があった。だが、この非常口は大型ストーブで遮られて使えなくなっていた。ストーブの横の消火栓周辺にはダンボール箱が1メートル以上の高さで積まれていた。火災が起きれば消火栓は使うことができなさそうだった。この飲食店には「非常口障害物積置」を理由に罰金50万ウォン(約4万9700円)が科された。瑞草消防署のユ・ナ消防員は27日、「この食堂だけでなく、歓楽街の建物は火災時の避難通路である階段や廊下にいつも食材を積んでいる」とし「事業主は人一人が通ることができる空間さえあればいいではないかと主張するが、これは非常時における速やかな脱出を阻み、負傷を拡大させる原因になる」と話した。

  ソウル消防災難本部が昨年末から3カ月間にわたって市内の大型建物や老朽化マンションのような大衆利用施設1998カ所を緊急点検した結果、このうち17.2%あたる345カ所で計443件に達する指摘(不良)事項が確認された。前年6%だった指摘率(813カ所中49カ所)が今回は3倍近くに増えた。消防災難本部関係者は「都心の中の“セウォル号”があちこちで放置されている」と話した。

  火災予防管理が最も手薄になっているのは築20年以上の「老朽化マンション」(調査対象978カ所)だった。点検の結果、21.2%(207カ所)で指摘事項が確認された。複合型マンションやマルチプレックスのような大型建物の指摘率は14.7%(125カ所)だ。

  指摘内容のうち「誘導灯の異常」が全体の38.6%(171件)で最も多かった。誘導灯は火災で煙が充満した時、避難方向を示す役割を果たす。人が脱出している姿を表した緑色の表示も誘導灯の一種だ。ソウル消防災難本部予防課担当のユン・ボムジュンさんは「点検したところ、電球を適時に交換せず点灯しない場合が多かった。これは建物主や事業主が普段から関心を持っていればすぐに解決できる部分」と話した。続いて「自動火災探知設備の異常」(16.5%、73件)、「屋内消火栓の異常」(14.2%、63件)が主な指摘事項に挙げられた。どれも大規模な投資をしなくても、少し注意を向けるだけで解決するような小さな部分だが、事故が起きれば大規模災害につながる原因になりうる重要なところだ。
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