【社説】光化門広場の叫びに耳を傾けなくては=韓国(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2016.11.06 13:01
朴大統領がこのように逆走するのは今回の問題の責任者が自分であるという事実を否定するのと変わらない。光化門広場をいっぱいに埋めたデモ隊の叫び声は朴大統領のそうした心を看破した民心の発露だとみなければならない。民心の憤怒がさらに大きくなったことで朴大統領が国政正常化のために与野党代表と会うと言ったことも実現の可能性が薄くなった。野党が朴大統領の党首会談要求を局面転換のための小手先の対応と受け止めているためだ。執権4年余りの間に非難を受けてきた一方通行式の「不通」スタイルを変えない限り、朴大統領は国政の最高責任者として今後一歩も踏み出すことはできないだろう。それによる国政空白の責任は民心と逆走して事態を悪化させた朴大統領が負うほかない。
5%台まで落ち込んだ朴大統領の支持率は民主化以降最低を記録した通貨危機当時の金泳三(キム・ヨンサム)大統領の支持率6%を下回っている。核心支持層からすら「退陣」の声が強まっている。野党の特検要求を受け入れること程度で危機を逃れられると判断したならば誤算だ。
いまからでも朴大統領は現状の深刻性を認識し非常対応策を講じなければならない。金氏の首相候補指名を撤回し、野党と協議して新たな責任首相を指名するのが正しい。大統領自ら二線後退を宣言し、与野党の指導者と会って今後の政治日程を協議しなければならない。▽新しい首相に国政運営権限を委譲し▽セヌリ党を離党すると約束することにより挙国中立内閣合意を引き出すよう望む。