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「ハルキが帰ってきた」…村上春樹氏の最新作、韓国でも発売(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.07.02 10:15
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◆30~40代のファンたち、感覚的文体に熱狂

ソウル大学アジア言語文明学部のユン・サンイン教授は「ひと言でいえば“ハルキが帰ってきた”のだ。1990年代に大学時代を過ごした人は、青年期の不安な魂を村上春樹氏と共有したような独特の記憶と共通した情緒を持っている。新作はその時期に戻ったような印象を与える」と話した。

 
韓国外国語大学日本学部のチェ・ジェチョル教授は「断絶と疎外を経験した主人公が、世の中と連結する通路である駅の設計者だというのは意味するところが大きい。作品の題名は、主人公が巡礼を通じて生産的なものをつくり出すという意味も含んでいる」と話した。

◆なぜハルキなのか=村上春樹氏は洗練された文体と優れたストーリー構成で全世界の文学市場でも独歩的な作家に通じている。チェ・ジェチョル教授は「村上春樹氏は、現代の若者の疎外感や孤独など普遍的な情緒を読み取り、易しい文章で表現する。読者らが日本文学特有のディテールや雰囲気から受けるさりげない面白みを感じるのも、村上春樹氏が人気を呼ぶ理由」と話した。

多様な読者層も“ハルキ症候群”の主要な理由だ。『1Q84』などで村上春樹氏に接した20代読者をはじめとして、90年代の村上作品に熱狂した30~40代の“ハルキ・キッズ”が“ハルキ症候群”の主軸を成しているからだ。

高麗(コリョ)大学日文科のキム・チュンミ名誉教授は「家族にしばられず1人で暮らしながら自由な生活をする主人公のライフスタイルや考え方が、386世代の憧憬の対象だった。その世代が固定読者層につながってきている。彼らが忠実なファンとして残っているのは、これまで書き続けてきた作品が読者を失望させなかったという意味でもある」と説明した。

◆社会・歴史よりも個人の人生に焦点

村上春樹氏はまた、それ自体で一つの現象だ。ユン・サンイン教授は「村上春樹氏は、非常に広範囲な人種と文化を超越した領域において人々を吸引する能力がある。90年代以降の精神と社会現象、ファッションなどに村上春樹氏はとても大きな影響を及ぼした」と強調した。

個人に焦点を合わせた村上春樹氏の語法が依然として有効だという分析も出てくる。ユン教授は「今は90年代よりもさらに個人化して資本に従属した。家族や伝統社会の倫理ではない自身の人生が最も重要だという村上春樹氏の率直な語法が、人生の本質を見せてくれる」と解説した。


「ハルキが帰ってきた」…村上春樹氏の最新作、韓国でも発売(1)

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