平昌に来た北朝鮮の客…目が2つしかないことを後悔させよう(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.02.07 13:52
平昌五輪は北朝鮮には大きなイシューだ。もともと一般住民に「南朝鮮五輪」開催は知らせてはならないタブーだった。しかし最高指導者の金正恩委員長が「新年の辞」で漏らした。北朝鮮当局の当惑はあちこちで感知されている。労働新聞からは「平昌」という言葉が消え、「第23次冬季オリンピックに行く我々の代表団」などと小さく紹介される。玄松月氏のソウル訪問写真を載せながらも、周囲の高層ビルなどが見えないように苦労した跡も見える。先月の板門店での高官級会談で北側が要求して合意文に盛り込まれた「北参観団南訪問」はこっそりと抜かれた。「参観」という言葉自体が「より良いところに行って学ぶ」という意味を含んでいるという点を後に把握し、当惑したのかもしれない。
500人ほどの北側の人員をソウルと江陵・平昌など韓国のあちこちに長期滞在させるのも北朝鮮としては大きな負担だ。6日に韓国に来た北朝鮮芸術団の移動手段が当初の板門店経由から京義線(キョンウィソン)陸路に変わり、最終的に「万景峰(マンギョンボン)号」を利用した元山(ウォンサン)-墨湖(ムクホ)航路になった点からも北朝鮮内部の複雑な事情が見える。万景峰号を前に出して対北朝鮮制裁の隙を広げようとする意図もあるだろうが、船で宿泊を解決できる点がもっと大きいと見ることができる。外部との接触をできる限り減らして統制を容易にしようということだ。2002年の釜山(プサン)アジア競技大会当時、北朝鮮はすでにその効果を検証している。