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韓国の昨年の対米経常黒字311億ドル、4年来の最低水準

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.06.21 09:53
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昨年の対米経常収支黒字規模がこの4年で最も低い水準を記録した。対米運送・旅行収支赤字規模が過去最大に増えたためだ。

韓国銀行は20日、こうした内容の「2016年地域別国際収支速報値」を発表した。昨年の対米経常収支黒字規模は311億4820万ドルで、2012年の190億3780万ドル以降で最も少なかった。

 
前年より輸出が減り輸入が増えたことで商品収支は434億ドル(無通関加工・仲介貿易含む)と前年より減少した。対米サービス収支赤字は142億8120万ドルに増え過去最大規模を記録した。

昨年は韓進(ハンジン)海運問題の余波で運送収支赤字幅が145億ドルと大きく膨らみ、旅行収支赤字は573億ドルとさらに大きかった。韓国銀行のチェ・ジョンテ国際収支チーム長は、「米国側は主に通関基準の貿易収支で韓国が黒字を多く出していると指摘するが、サービス収支面では韓国は常に大きな赤字を出している」と説明した。

米国に対する韓国人の投資も大きく増加した。対米金融勘定の純資産増加幅は昨年525億ドルで過去最大規模だった。サムスン電子が昨年米国の電装メーカーのハーマンを買収して直接投資が大きく膨らみ、韓国の保険会社を中心に米国の30年物国債に対する投資を増やし米国債券投資増加額は272億5000万ドルで過去最大を記録した。

昨年の対中経常収支黒字規模は407億2320万ドルで2011年の274億3000万ドル以降で最も低かった。中国政府が加工貿易の割合を減らし生産基地を現地化する戦略を使って対中経常収支黒字規模は2013年の566億9380万ドルをピークに減る傾向だ。

運送収支黒字幅減少などサービス収支が悪化した点も要因に挙げられる。ただし高高度防衛ミサイル(THAAD)報復による影響は昨年の経常収支には本格的に反映されていないと分析された。

対日経常収支赤字規模は2015年の190億8000万ドルより拡大した204億8000万ドルを記録した。主に有機ELパネル、半導体製造用装備などの輸入が増えた影響だ。これは韓国の半導体やディスプレーメーカーの設備投資と輸出拡大につながっている。



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