【コラム】兪炳彦ファッション異常現象は無罪?=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.31 10:59
宝くじ級の幸運だ。費用を一銭も使わずに広報ができた。芸能人の親密さを全面に出すスターマーケティングでもなく、もっともらしい賞を受賞したのでもない。ただ希代の事件と関連しただけだ。
22日、インターネットの検索語には2つのファッションブランドの名前が登場した。「ロロ・ピアーナ」と「ヴァッシュバ」。清海鎮(チョンヘジン)海運の兪炳彦(ユ・ビョンオン)会長が、死亡当時残した服と運動靴だった。ネット上には数多くの記事とポスティングがあふれた。前者の場合、イタリア最高名品ブランドの一つという紹介とともに、兪会長が来ていたジャンパーと似た品目の製品価格が1000万ウォン(約100万円)台であることも一つ一つ指摘された。ヴァッシュバについてはネットユーザーの捜査力が警察より一枚上だった。「ヴァッシュバ」がブランドの名前ではなく「洗濯できる(washable)」を意味するドイツ語「waschbar(ヴァッシュバール)」を見誤ったものと明らかにしたのだ。このような内容で報道が出るとSNSで広まり、これを通じてポータルサイトの検索語に入り、さらに記事が生産される…という自家増殖が続いた。
通常の検索語とは違い「死体ファッション」に対する報道はそう簡単には弱まらなかった。翌日、ある新聞はネットユーザーの主張を引用して独ブランドのうち実際「ヴァッシュバール」というブランドがあると主張した。実際に兪前会長が履いていたものと類似の製品が140ユーロに達するという親切な説明まで加えながら。それに加えてロロ・ピアーナの店舗を直撃して説明を聞く放送ニュースや、「兪前会長がなぜそのブランドを着たのだろうか」というような分析記事も続々と登場した。