韓日共同研究チーム、1900光年離れた星の最後の進化段階を映像化
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.05.31 16:57
韓国と日本の共同研究チームが星の最後の進化段階を撮影することに成功した。韓国天文研究院は韓日共同の宇宙電波観測網「KaVA」を使って晩期型星WX Pscの周辺で発生する一酸化ケイ素分子が出すメーザーの高精密映像観測に成功したと31日、公表した。晩期型星(late-type star)は星の最後の進化段階を言う。晩期型星の周辺では外皮層が発達し、ここで形成された一酸化ケイ素、水、ヒドロキシ基分子が強い電波「メーザー(MASER、microwave amplification by stimulated emission of radiation)線」を放出する。
観測に成功した晩期型星WX Pscは地球から1900光年離れたうお座に位置する星で、一酸化ケイ素、水、ヒドロキシ基の三分子のメーザー線を同時に放出している代表的な天体だ。科学者はメーザーを観測すれば星周辺の物理的環境や物質放出に対する重要なヒントを得ることができるものと予測している。