【コラム】サムスン副会長の平壌
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.09.20 14:41
平壌(ピョンヤン)は祭りだ。南北首脳会談の色感は鮮明だ。歓迎の人波の花と韓服は赤く広がった。出発の風景は見慣れたものだ。2000年、2007年の首脳会談と似ていた。しかし金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は新鮮と破格を加えた。順安(スンアン)空港の礼砲、南北首脳のカーパレードは初めてだ。
平壌の集団行為芸術は進化した。北朝鮮のイメージは「シネマ国家」だ。「5・1競技場」の集団体操はその集中だ。劇場式住民動員体制は北朝鮮統治術の奇妙さだ。その中の劇的装置が稼働した。文在寅(ムン・ジェイン)大統領に対する儀典と歓迎に投入された。それで「わが民族同士」の象徴物があふれる。南北首脳の白頭山(ペクドゥサン)登頂はそのピークになるだろう。
「平壌宣言文」は圧縮的だ。文大統領は断言した。「戦争のない韓半島(朝鮮半島)が始まりました」。宣言文に金委員長のソウル訪問が盛り込まれている。その予告は感性の消費を誘発する。若い領導者は語彙を厳選したようだ。「新しい希望で飛躍する民族の呼吸があり…」。金委員長の発言のうち最高の修辞は率直さだ。彼が百花園迎賓館で述べた言葉だ。