【社説】政治は弾劾されても経済は生かさなければならない=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.12.09 11:39
弾劾の夜が明けた。弾劾になってもならなくても今日は昨日と違うだろう。当分深刻な国政混乱は避けられないだろう。国防・外交・安保と経済・社会がいっせいに揺れる可能性がある。しっかり備えなければ国政麻痺、無政府状態まで続くという懸念が出ている。最も心配なのは経済だ。弾劾の是非とは別に経済は回っていかなければならない。政治不安が経済の足かせになってはならない。
経済は不確実性を最も嫌う。崔順実(チェ・スンシル)国政壟断事態から2カ月近く韓国経済は放置されてきた。その間、経済を巡る国内外の不確実性は雪だるまのように膨らんでいる。どこから解決すべきかも分からない状況だ。企業の売り上げは減り、消費心理は7年ぶりに最悪に落ちるなど主な経済指標がいっせいに真っ逆さまに墜落している。経済予測機関は来年の韓国の経済成長展望を相次いで下方調整している。韓国開発研究院(KDI)は2.4%と大幅に下げた。比較的楽観的な展望値を出していた国策研究機関としては異例的だ。さらに悪いのはこのような展望が弾劾と早期大統領選挙など政治的不確実性を反映していないという点だ。財界は来年の経営計画をまともに立てることができずにいて、1300兆ウォンの負債に押さえつけられた家計は財布のひもをぎゅっと締めている。流通企業は寒波を越えた経済氷河期を懸念している。これを克服すべき経済リーダーシップは政治混乱に埋まって失踪状態だ。