世界最大容量の３４キュービックフィート（約１０００リットル）冷蔵庫も登場した。９００リットルのＴ９０００冷蔵庫と大きさは同じだが、内壁の厚さを３０％以上減らし、容量を増やした。「肉類・魚類は食感のためにマイナス１度で保管する必要がある」というシェフの助言を受け、冷蔵室に「シェフシークレットゾーン」も設置した。

最初に設定した温度を正確に維持するオーブンも登場した。これも「望む味を出すには料理時間中の温度偏差を減らすべき」というシェフの建議に基づいた製品だ。強力なフードで、従来の製品に比べてにおいを８０％以上さらに吸い込むフィルターが付いた電子レンジもある。

厳永勲（オム・ヨンフン）サムスン電子生活家電事業部長（副社長）は「シェフコレクションは業界専門家のシェフが話す料理の精髄を集め、家電で具現しようとした製品」とし「単に性能だけを高めるのではなく、真の価値を提供してこそ、次世代プレミアム家電といえる」と強調した。一方、サムスン電子は３年前に迎えた元ＢＭＷチーフデザイナーのクリス・バングル氏がデザインした洗濯機もＶＩＰ顧客を相手に公開した。

この日、「シェフコレクション」製品紹介を行った尹富根（ユン・ブクン）サムスン電子消費者家電（ＣＥ）代表（社長）は「今年の世界生活家電市場は５％成長する見込みだが、サムスン電子は１５％以上の成長を目標としている」とし「革新的な製品開発でグローバル家電市場１位を早期に達成する」と話した。

ＬＧ電子もこの日、ブースにスマートホームを設置し、各生活家電と話ができる「ホームチャット」サービスを発表した。外出する時に「私は外出します」と話せば、電灯やヒーターが消え、ロボット掃除機が動き出すという形だ。日本のパナソニックも米国のシェフサバイバルショー「ザ・テイスト」と共同で製作した厨房家電シリーズを展示した。

一方、ハ・ヒョンヒＬＧ電子ホームエンターテイメント（ＨＥ）部門社長はこの日、記者懇談会を開き、「有機発光ダイオード（ＯＬＥＤ）テレビで市場を先に獲得し、超高画質（ＵＨＤ）テレビはフルラインアップをそろえてテレビ事業で再飛躍を目指す」とし「ＬＧは周辺機器との連結性を高めてスマート化し、顧客の価値に合った製品を出していく」と述べた。


サムスン電子、ミシュラン３ツ星シェフとの協力で家電開発（１）