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金正日後継者説に「正男、再浮上の可能」

2009.02.16 10:15
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金正日(キム・ジョンイル)国防委員長の三男がベールに包まれたまま、後継者選び問題をめぐり、周囲の関心が高まっている。

 
北朝鮮や中国、香港、マカオなどを行き来する長男・金正男(キム・ジョンナム、38)についてある当局者は「特定の機関に所属していないが、北朝鮮の情報機関である国家安全保障委員会部傘下の新興貿易会社と連係し、コンピューターや関連部品、肥料、小麦粉などを海外に輸入、利潤を上げてまた販売する貿易業をしている」と話した。

昨年4月、金正男とともに平壌(ピョンヤン)行きの飛行機に乗ったという国内の要人は「高麗航空のビジネスクラスに搭乗した金正男は約1時間30分のフライト中、コンピューター輸入関連の書類を読んでいた」と述べた。金正男は1980年、スイスのジュネーブ国際学校の入学式に偶然出席していたノ・シンヨン駐ジュネーブ代表部大使がどこから来たのかと尋ねると、「平壌から来ました」と答えたことでも有名だ。先月24日、中国・北京首都国際空港で記者とのインタビューで「北朝鮮の後継者問題は父が決める問題」とコメントした金正男の発言について専門家らのあいだでは「後継者問題から遠ざかったため」という分析と「金委員長の判断によって、いつでも再浮上する可能性がある」という反論が交錯している。

二男・金正哲(キム・ジョンチョル、28)と三男・金正雲(キム・ジョンウン、26)はベールに包まれたままだ。北朝鮮専門媒体の「デイリーNK」のソン・クァンジュ編集者は「高英姫(コ・ヨンヒ)の実子である2人の息子は金日成(キム・イルソン)軍事総合大学で特別教育を受けた」とし「北朝鮮の軍隊優先政治体制と無関係ではないようだ」と話している。またソン編集者は「正哲ばかりでなく、正雲もスイスのベルン国際学校にしばらく通っていた」と明らかにした。金正哲は2006年にギターリストのエリック・クランプトンの公演を観覧するためにドイツを訪問したほか、スイスのベルン国際学校留学時代に米国プロバスケットボールチーム「シカゴ・ブルズ」のティーシャツを着た写真が公開されている。『金正日の料理人』で有名な藤本健二氏は著書で「金委員長は正哲について“正哲は女みたいだ”と話していた。容貌や性格が金委員長と似ているのは、三男の正雲だ」と述べている。藤本氏によると、正哲と正雲ともにバスケット好きで、バスケットボールの試合をして負けると、正哲は「御苦労だった」と言う反面、正雲は勝負欲が強く負けた原因をいちいち追及したという。

最近、韓国の一部の北朝鮮専門家と、北朝鮮・中国国境地帯から北朝鮮を出入りする朝鮮族の一部で「金委員長が三男の金正雲を後継者として内定し、地方の団体に教示した」という説が浮上している。しかし情報当局は「まだ確認されていない」という立場を示している。

統一研究の徐載鎮(ソ・チェジン)院長は「現在、北朝鮮は緊迫した対外・対内状況に直面していると見ているが、権力を自ら勝ち取った金委員長の経験から見ると、今すぐ後継者を定める可能性は少ない」と指摘した。しかし、一部では「来月8日に北朝鮮が最高人民会議代議員選挙を通じ、金委員長の“執権3期体制”を発足させることから、後継者問題の動きは今後数カ月のあいだ注目する必要がある」という意見も出ている。

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