韓国政府「THAAD配備撤回はない、力によって屈すれば悪い先例になる」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.01.06 09:03
中国当局が訪中している野党議員団を相手に高高度防衛ミサイル(THAAD)体系の韓半島(朝鮮半島)配備決定を撤回させるための世論戦を繰り広げると、韓国政府が5日、邱国洪駐韓中国大使を呼んで抗議した。外交部の趙俊赫(チョ・ジュンヒョク)報道官は定例記者会見で「金炯辰(キム・ヒョンジン)次官補が邱大使を呼んで外交部庁舎で非公開面談を行った」とし、「THAAD問題などの憂慮に対する韓国政府の立場を明らかにした」と述べた。外交部は、事前に予定されていた面談だと説明したが、実際は抗議のための招致だったという。金次官補は、THAAD問題に関連した韓国行き観光客の制限、チャーター便の運航不許可、韓流スターの活動制限など最近中国が取っている「禁韓令」に対する憂慮も表明した。
外交部当局者は「中国の報復性措置はもちろん、中国の高位当局者が野党議員との会談で行った発言によって韓国国内の世論から懸念の声が出ているという点などを念頭に置いた面談だった」と説明した。