韓国の金融当局が、北朝鮮経済の崩壊を防いで統一を後押しするための多様な案を整えることにした。このため韓国銀行と企画財政部・金融委員会・金融監督院が集まるタスクフォース（ＴＦ）をスタートさせる計画だ。

申斉潤（シン・ジェユン）金融委員長（５６）は１４日「これまで人道的な面だけで統一についての話が行き来し、金融分野の議論が不足していた」として「今後は強くて持続可能な統一経済を作るために関連機関の十分な議論と準備が必要だ」と話した。コリア中央デイリーがこの日、ソウルのウェスティン朝鮮ホテルで主催した「２０１４韓国経済フォーラム」でのことだ。このため申委員長は近く韓銀を含めた金融機関ＴＦを構成して、統一に関連した統合的な課題を遂行しなければなければならないと主張した。申委員長はこの日「統一韓国の金融政策」というテーマの基調講演で、駐韓外国大使・外国企業ＣＥＯ、国内の主要金融機関の最高経営責任者（ＣＥＯ）を含む１５０人余りのオピニオンリーダーを相手に、朴槿恵（パク・クネ）政権の統一準備と経済制度を説明した。

この日のフォーラムでは、金融分野の課題に先立ち、予想可能な統一シナリオの議論が飛び交った。政治主導型の統一、経済主導型の統一、中道型の統一がその例だ。この日の行事に参加したロルフ・マファエル駐韓ドイツ大使は「政治主導型の統一は統一ドイツがその例だが、準備されていない状況で突然統一したところ、経済統合に関する費用の問題が大きかった」として「韓国は円滑に統一の準備をするために、連邦制や吸収統一のようなさまざまな問題を政治経済分野で検討する必要がある」と話した。これに対し申委員長は「現実的に、近い未来に経済主導型の統一が可能ではないので、政治・経済主導型を混合したシナリオを最善と見て、このための政策課題を分析しなければならない」と答えた。


「北朝鮮、市場の全面開放時は海外投資誘致を支援」（２）