それでチョンホ食品のキム・ヨンシク会長は、「朴選手からあきらめない精神を見た」と話す。広告モデルとして登場し有名になった彼は、「スポンサーなくスポーツをしたり詐欺に遭うのはその瞬間死にたいほど苦しいことだが、自ら耐えなければならない試練だ」とし、「朴選手は粘り強い勝負欲でこのような困難を克服した」と評価した。合わせて「最近の不況を克服できる力は結局勝負欲と未来を見通す投資から出る」と強調した。

フィラグローバルのユン・ユンス会長は朴選手の連勝がだれよりもうれしい。この会社は昨年から朴選手に衣類を支援している。ユン会長は「１日午後に朴選手から感謝の電話をもらったが、（優れた活躍をしてくれて）むしろ私がありがたいとあいさつした」と笑った。彼は「朴選手は息が詰まるほど集中力が優れている。企業も消費者に集中すればロングランできるという単純だが難しい真理を朴選手に改めて学んでいる」と満足感を示した。

◇企業、スポーツよりもっと長く耐えなくては

半導体検査装備会社のあるソルブレインＥＮＧ創業者のイ・オクキ前代表は、「ゴルフと経営で最も重要なのは自身の決定に確信を持つ心の持ち方だ。それで朴選手は経営者の手本になる」と話した。イ前代表は、「朴選手は普段から『パットが多少不安な時は、このホールでだめなら次のホール、それでもだめならその次と言いながら慰めとする』と話す。企業家はこうした肯定と所信のマインドが必要だ」と述べた。

ただし周星エンジニアリングのファン・チョルジュ代表はより冷静な評価をした。スポーツは実力で勝負する公正な競争の場だが企業の世界ははるかに冷酷だという指摘だ。ファン代表は「朴選手の３連勝はたゆまぬ忍耐と公正競争が結びついて成就したもの。企業家はスポーツ選手より多くの難関を克服しなければならず、さらに長い苦痛に耐えなければならない」と話した。


「耐えて最後まで集中する」…不況の克服、朴仁妃のゴルフスタイルに学べ＝韓国（１）