【グローバルアイ】金正恩が快哉を叫ぶ理由
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.08.16 14:57
北朝鮮が挑発を繰り返すたびに国際社会の注目は中国に集まる。北朝鮮に対する圧力の度合いを高めるように中国を追い詰めるトランプ米大統領はもちろん、韓半島(朝鮮半島)のハンドルを握るという文在寅(ムン・ジェイン)大統領も例外でないようだ。中国さえ決心すれば北核問題は解決されるだろうとの信頼からだ。
これには前提がある。「石油供給を断てば北朝鮮は3カ月を持ちこたえられないだろう」とか「中国が国境を封じ込めれば北朝鮮は結局、両手を上げることになっている」ということだ。私はこのような前提に同意できないという中国専門家を多数会ったことがある。彼らは「石油を断つからといって北朝鮮が両手を上げるわけではない」と話す。厳しい経済難を苦難の行軍で耐え忍んだ北朝鮮の耐性が世界が考えるようにそれほど弱くないということだ。それでもムチに勝るものはなし、これまでになく厳重な制裁を3年間継続すればどうかと問い直した。「核を持つ北朝鮮がどうせ死ぬなら一緒に死のうとして自爆を選択すれば韓国はどうするつもりか」という反問が戻ってきた。中国は長い間、北朝鮮と付き合ってきた国であるため、どの国よりも北朝鮮をよく知っていると自負する。