ＬＧが世界で初めて有機発光ダイオード（ＯＬＥＤ）パネルを備えた曲面超高画質（ＵＨＤ）テレビを発売することにした。ＯＬＥＤは、液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）とは違い、別途の光源（バックライト）装置なしで自ら光を出して画面を提供し、このため自由に曲げたり薄くしたりできる。

ＬＧ電子は１０日、早ければ今年の７－９月期に７７インチと６５インチの「曲面ＵＨＤ　ＯＬＥＤテレビ」を発売すると明らかにした。今年に入ってからサムスン・ソニー・パナソニックなどがこれまでのＨＤよりも解像度が４倍高いＵＨＤテレビを“戦略商品”として販売しているが、ＯＬＥＤを使ったＵＨＤテレビの発売はＬＧが初めてだ。また曲面テレビは平面テレビとは違い、画面がある程度曲がっているためより高い技術力が必要だ。

特にＬＧはこれまでにないＯＬＥＤパネルを搭載したＵＨＤテレビを通じて６～７月のワールドカップ特需後もテレビ分野の上昇の勢いを持続させるという計画だ。

ＬＧ関係者は「ＯＬＥＤパネル収率（投入量対比の完成品比率）が８０％程度まで高まっており、価格競争力まで備えている」として「きれいな画質を武器に、新しい需要を掘り起こして次世代テレビ市場を先行獲得するというのが会社の戦略」と説明した。

ＵＨＤＯ　ＬＥＤテレビ発売を機にＬＧ電子は次世代テレビ市場で製品競争力を一次元引き上げると期待している。市場調査機関のディスプレイサーチによれば今年１－３月期の全世界ＵＨＤテレビ市場でＬＧ電子は４位（１０．６％、売上額基準）に上がった。ＬＧは２００８年に世界で初めて８４インチＵＨＤテレビを発売したが、今年に入って普及型ＵＨＤテレビなど商品群を本格的に拡大した。現在ＵＨＤ市場の世界１位は市場占有率２１．６％を記録したサムスン電子だ。だがテレビ事業はＬＧ電子が決して逃すことのできない分野だ。テレビ事業を担当するＨＥ（ホームエンターテインメント）事業本部は今年１－３月期の売上額４兆９４７３億ウォン、営業利益２４０３億ウォンを記録した。ＬＧ電子１－３月期の営業利益の半分以上をテレビが達成したことになる。