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【BOOK】慰安婦冷遇する日本、その根っこは天皇制…大江健三郎「日本政府の謝罪、充分ではない」(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.04.01 10:25
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大江氏は「私としては本格的にノンフィクション的な告白をした初の作品」と説明した。実際の自身の父親をモデルにしたことを示唆したものだ。自分の父親が戦争時期に極右主義者であり、どういう形であれ悲劇的な最後を迎えたという話だ。彼はその一方で「20代初めから最近まで書いたこれまでの作品を再び読んでみると、どの部分がフィクションでどの部分がノンフィクションなのか明らかでない部分が多くて驚くほどだ」と話した。それでも100%ノンフィクションとして読んではいけないという注文だ。

皇居爆撃という設定が韓国の読者の立場としては破格的に感じられるという質問にも、大江氏はよどみなく答えた。

 
「一部からは天皇に対する『不敬小説』だという指摘も受けた。小説で主人公の父親が蜂起を計画した時期は、日本本土に対する空襲などで破滅が避けられないと思われた頃だった。長江先生が自爆テロで一緒に死のうとした天皇は、日本の伝統を象徴する存在だ。そのような面で長江先生はいっそ死を選択して新たな秩序を模索した極右的な天皇主義者だ」。

大江氏は自身の文学人生を大きく3つの時期に分けて説明した。1957年、20代初めに登壇して30歳になる前までが第1期、戦後の世の中をどのように生きるべきか悩んだ時期だ。「持って生まれた感覚をそのまま生かさず想像力を発揮して客観的な作品を書いた」とした。

20代後半に長男の光氏が障害を抱えて生まれた頃が第2期の開始だ。30代後半までの10年間余り子供を中心に生活する人生自体を小説の主テーマとした時期だ。だが小説が過度に作家自身の話に似せた日本特有の私小説的性格だという批判を受けた。

第3期は40第以降これまで依然として私小説的カラーが残っており子供について書く場合も多いが、再び小説の客観性を回復しようと努力した時期だ。国家主義指向の小説家・三島由紀夫の割腹自殺を批判して天皇制問題に対する文を書くなど現在の大江健三郎の姿が鮮やかになったのが大方この時期だ。

そんな大江氏の小説履歴を一言で要約しろと言うならば、新たな人生の悩みが近づいてくるたびに逃げずに正直に対面しようとしたという点を挙げることができるかもしれない。今回の小説の主人公の名前「古義人(コギト)」は偶然にも方法的懐疑主義哲学者デカルトの有名なラテン語の命題「私は考える。ゆえに存在する」の中の「私は考える」に該当するコギトと発音が同じだ。現象に対する思考のひもを放さないという意志を反映したネーミングだというと行き過ぎた解釈であろうか。

大江氏は「小説の執筆は昨年で終えた。これからは普段から関心があるテーマについてもう少し明瞭な文を書きたい。どうしても集会での発言原稿やエッセイが多くなるようだ」と述べた。重厚で鋭い彼の小説に魅了された愛読者としては、残念な事だ。


【BOOK】慰安婦冷遇する日本、その根っこは天皇制…大江健三郎「日本政府の謝罪、充分ではない」(1)

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    2015.04.01 10:25
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    1994年にノーベル文学賞を受賞した作家・大江健三郎氏。60年の文学人生を決算する「晩年の作業」にあたる長編作品『水死』を最近、韓国内で出版した。(写真=中央フォト)
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