【コラム】積弊清算が復しゅう劇にならないためには=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.11.13 15:24
退任直後、盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領が残した文章を読んでみた。盧武鉉財団「人が生きる世の中」のホームページにいくつか文章を載せた。自叙伝『運命だ』には、柳時敏(ユ・シミン)元保健福祉部長官が多くの遺稿まで溶け混ませた。「…私のせいでいろいろな人が受けた苦痛が大きすぎる。今後受ける苦痛もどれくらいになるか分からない。…悲しみすぎるな。生と死はすべて自然の一部分ではないか。すまないと思うな。誰も恨むな。…」
超然としたその心がかえって重い。氷のような冷静さは刃のように鋭い。ちりぢりに破れて散った夢を見てどれくらい挫折したのだろうか。恥かしい侮辱にどれくらい歯ぎしりしたことだろう。退任すると彼は圧迫に苦しめられた。