【取材日記】テコンドー、空手の挑戦をはねのけるには(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.06.21 08:52
空手の挑戦を受けたテコンドー界の対応は微温的だ。世界テコンドー連盟(WTF)が国際大会の競技進行方式と規則を修正しながらイメージ改善作業を進めているが、日本の積極的な「空手マーケティング」とは比べものにならない。「資金力」も不足する。現在WTFを後援する韓国企業はただ1社だけだ。多くの韓国企業はテコンドーから努めて目をそらしている。韓国大企業のあるマーケティング担当者は、「テコンドーを後援して国際社会で韓国企業というイメージがつくことを望まない」とし、テコンドー関係者を門前払いしたという話も聞かれる。空手を後援する日本企業がアフリカなど低開発国に道場を建て指導者を派遣するなど「五輪空手」の伝播に一肌脱いだのとは対照的だ。WTF関係者は「金銭的な支援も重要だが、『五輪舞台でテコンドーを守らなければならない』という共感を形成するのが先」と話した。
1970年代に五輪正式種目の座をめぐりテコンドーと競争して苦杯をなめた空手が再び立ち上がるまで40年近い時間がかかった。いまのような状態ならばテコンドーが空手に押され「ナンバーワンマーシャルアーツ」の地位を失いかねない。残された時間は3年。テコンドーの未来を決めるプライムタイムを逃してはならない。
ソン・ジフン/スポーツ部記者
【取材日記】テコンドー、空手の挑戦をはねのけるには(1)