韓国、競馬八百長事件で騎手・ブローカーら起訴

韓国、競馬八百長事件で騎手・ブローカーら起訴

2016年06月23日17時03分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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2011年5月20日、済州道競馬場で4番の馬が頭を上げてスタートしている。この馬の騎手はブローカーから1200万ウォンを受け、意図的に手綱を引いて速度を落としたことが分かった。(写真=ソウル中央地検(動画キャプチャー))
  2011年5月20日、済州(チェジュ)競馬場の4番スタートラインに競走馬「ピツェヨジョン」が入った。この馬は同年3月のレースで3位、4月には2位に入り、勢いに乗っていた。競馬予想紙はピツェヨジョンを優勝候補に挙げた。レース直前に馬の姿が公開されると、活力が感じられた。この馬の人気が高まり、優勝配当率(単勝式基準)は1.6倍に下がった。優勝候補に入らない馬の配当率は通常、数十倍となる。

  ところがピツェヨジョンはスタートすると、突然頭を上げて走った。競馬ブローカーから遅く走るという条件で1200万ウォン(約110万円)を受けた騎手(34)が手綱を強く引いたからだ。序盤に速力が出るはずがなかった。ピツェヨジョンはスタート後10秒ほど経過して最初のコーナーに入った時、下位圏だった。9頭が走ったこのレースでピツェヨジョンは7着だった。この馬に賭けられた金額は約20億ウォンにのぼった。

  ソウル中央地検はこうした手法で八百長に加わった容疑(馬事会法違反など)でカン容疑者ら騎手6人とイ容疑者(46)ら競馬ブローカー3人を起訴したと22日、発表した。また検察は違法私設競馬場に客を集めて手数料を受けるいわゆる「チッケ」と、競馬中継映像供給者、馬の健康状態をレース前に知らせる見返りに金品を授受した馬主、無断馬主名義貸与者らも起訴した。検察は33人を司法処理(15人拘束起訴、18人在宅起訴)したと伝えた。

  検察によると、騎手6人は2010-2011年に計18レースで八百長に加わる見返りに計1億450万ウォンをブローカーから受けた。うちファン被告(30)は11レースで八百長に加担し、最も多い金額(5200万ウォン)を受けた。ブローカーらは競馬観覧客が「複勝式馬券」を購入するという点を知って犯罪を計画した。

  複勝式は馬2頭に賭け、その馬が順序に関係なく1・2着で入れば的中となる。普通レースで優勝圏と予測される馬は3頭ほどであるため、ピツェヨジョンなど優勝候補1頭だけを買収しても的中する確率が大きく高まる。レースあたり200万ー1200万ウォンを受けた騎手は手綱を引いてスタートを遅らせたり、疾走する馬の頭を回して速度を落とす方式で勝負を操作した。

  競馬ブローカーは天安(チョナン)・大田(テジョン)一帯で自分が運営する私設競馬場に客を集めて稼いだ。優勝が有力視される馬に人気が集まれば、その馬が下位圏で決勝ラインを通過するよう仕組んだ。ブローカーらが運営する私設競馬場は馬券購買限度(1人あたり1レース10万ウォン)に制限されない違法施設であるため、大金を狙う客が主に集まった。私設競馬場では一日に数千万ウォンを失う人も多い。韓国刑事政策研究院は違法私設競馬規模が年間33兆ウォンに達すると推定している。

  起訴されたあるブローカーは「事前に騎手を買収しておいたため、その馬を避けて賭ければよい」という情報を1億ウォンを受けて売ったりもした。このブローカーは元暴力団員だった。ソウル中央地検側は「八百長に利用された後、競馬ブローカーにお金を返したが、ブローカーの脅迫のため八百長を続けた騎手もいた」と説明した。
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