<Mr.ミリタリー>終戦宣言ジレンマ、韓国武装解除策略(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.08.24 10:35
終戦宣言を通じた北朝鮮の策略とそれによる韓米連合体制の瓦解も懸念される。まず、在韓米軍の撤収と国連司令部の解体だ。この2つは北朝鮮が1975年に国連総会で主張して以来、常に言及してきた。北朝鮮は終戦宣言と共に平和協定の議論が本格化すれば在韓米軍と国連司令部の問題をまた持ち出すというのが専門家らの予想だ。もちろん在韓米軍は韓米相互防衛条約に基づいた韓米同盟レベルで駐留していて、終戦宣言や平和協定とは関係がない。国連司令部の解体も米国の所管というのがガリ元国連事務総長の北朝鮮に対する公式答弁だ。問題は、そうであっても終戦宣言をすれば在韓米軍と国連司令部の存続に影響が及ぶという点だ。さらに韓国政府があいまいな態度を見せて反米世論まで形成されれば韓米同盟は打撃を受ける可能性がある。
2つ目、終戦宣言をすれば、韓米連合訓練が中断する。南北と米国が戦争終了を宣言すれば、北朝鮮の挑発に備えた連合訓練をする名分はなくなる。在韓米軍が韓国軍と訓練をしなければ駐留自体が難しくなる。訓練しない軍隊は存在理由がないからだ。