<Mr.ミリタリー>終戦宣言ジレンマ、韓国武装解除策略(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.08.24 10:35
終戦宣言をめぐり北朝鮮は焦り、韓国は急ぎ、米国は時期尚早という。北朝鮮宣伝サイト「わが民族同士」は昨日、米国に終戦宣言を促した。北朝鮮は先月30日の労働新聞で終戦宣言に反対する韓国保守勢力を批判した。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は先月12日、シンガポールのストレーツタイムズのインタビューで「年内の終戦宣言が目標」と述べた。しかしハリー・ハリス駐韓米国大使は13日、「終戦宣言の議論は時期尚早だ。非核化措置が先になければいけない」と一線を画した。北朝鮮はなぜ終戦宣言にこだわるのか。
韓半島(朝鮮半島)終戦宣言は4・27板門店(パンムンジョム)首脳会談で南北が合意した事案だ。文大統領はインタビューで「終戦宣言は(南北)相互敵対関係を終えて平和的に共存する関係に進むという政治的宣言」とし「平和定着過程を牽引する里程標」と述べた。文大統領の言葉にも一理ある。しかし前提条件がある。4・27首脳会談は南北関係正常化を目標にするが、それ以前に北朝鮮の非核化のために推進された。ところが北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は約束とは違い、非核化には一歩も踏み込んでいない。それで終戦宣言がジレンマに陥ったのだ。