【時論】SONYウォークマンとアザラシ型ロボット・パロ=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.05.15 09:42
1980年代初め、片方の腰にウォークマンを、もう片方の腰に乾電池を下げて歩きながら音楽を聞いた。映画『ジャンゴ 灼熱の戦場』のように、ニ丁拳銃を身に着けているような姿だった。家で大きな電蓄(電気蓄音機)にLP盤を載せるかラジカセで音楽を聞いているような時期だったので、「携帯用カセット」ウォークマンはまさに革命的だった。世界中の若者たちがウォークマンに熱狂した。
日本SONYは79年にカセット形式のウォークマンを初めて世に送り出し、90年の時価総額は2兆9000億円で6.6倍になった。SONYを筆頭に日本の電子会社は80年代に世界情報技術(IT)市場を席巻した。だが、90年代には米国デジタル企業が支配しながらウォークマンは2010年に生産中止となった。日本IT企業は上位圏から消えていった。
ところがこれはわれわれが見る日本の表の姿だ。裏では別の波が流れていた。日本の高齢社会進入(1994年)を3年後に控えた91年に公開されたアニメ「老人Z」に寝たきり老人を看護する人工知能(AI)ロボットが登場する。今見ても奇抜だ。構想は80年代にしていたはずだが、その当時にこのような考えを日本社会でしていたというから驚く。