【社説】ユーロ圏危機、あらゆるケースに備えるべき=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.05.19 12:20
欧州発の財政危機が世界金融市場を揺るがしている。昨日はスペインのバンクラン(預金引き出し)兆候に関する報道があり、世界の株価が急落した。日本は3%、米国は1.2%、英国は1.25%下落した。
韓国経済が受けた衝撃はもっと大きかった。KOSPI(韓国総合株価指数)が3.4%落ちて1800を割った。外国為替市場も動揺し、韓国ウォンが米ドルに対して1%近く値下がりした。ギリシャのユーロ圏(ユーロ貨幣使用17カ国)離脱およびスペイン・イタリアへの危機伝染の可能性が高まっているからだ。08年のグローバル金融危機が再燃するという不安感まで出ている状況だ。もちろん、まだすべてのことが不確かだ。ギリシャがユーロ圏を離脱するのか、離脱すればスペインなどに危機が伝染するかは、現在のところ予測するのは難しい。
なら、韓国政府もあらゆる可能性を開いて備えておく必要がある。最悪の場合、スペインやイタリアまでデフォルト(債務不履行)事態になるかもしれない。その場合、グローバル金融危機が再燃する可能性までも想定しておかなければならない。こうした点で韓国政府が17日に会議を開き、経済・金融状況を点検するのは避けられないことだった。どのような状況が迫るか分からないため、予想可能なシナリオ別に非常対策を準備しておかなければならない。