暮れゆく「G7金融時代」…G20新興国の声高まる(1)
主要20カ国・地域(G20)緊急首脳会議(金融サミット)は世界経済で新興市場国の発言権が強まる契機となる見通しだ。15日に開かれたG20首脳会議では危機対応能力を強化するため国際通貨基金(IMF)など国際金融機関を改革すべきという原則に合意した。10年前のアジア通貨危機の際にIMFなどが韓国をはじめ外貨が底をついた国の救援者の役割を果たした。しかし大恐慌以降最悪と評価される国際金融危機に直面し、IMFの能力は限界を示した。先進7カ国(G7)を中心に作られたIMF体制が危機に直面し、新興国の助けが必要になった。本来は財務相間の年次行事だったG20会議が、今回は初めて首脳会議に格上げされたこと自体がこうした時代変化を反映するものだ。