文在寅（ムン・ジェイン）大統領が就任後初めてとなる新年の記者会見で、日本政府が拠出した１０億円について「慰安婦被害者の方々と市民団体、日本との合意を通じて望ましい方向で処理する」と述べた。

文大統領は１０日午前、青瓦台（チョンワデ、大統領府）迎賓館で行った記者会見で、「１０億円の処理案」に関する質問に対し「もしそのお金が慰安婦問題を解決するのに良い目的で使用でき、（それに）慰安婦被害者・市民団体・日本が同意すれば、それも一つの望ましい方法」と明らかにした。これとともに「１０億円については持続的に議論をしていく」と繰り返し強調した。

文大統領は「慰安婦被害者の傷を癒やすことができる、その方たちを慰労できる措置が必要だ」とし「（２０１５年韓日慰安婦）合意によって日本が拠出したお金で癒やすのは（慰安婦被害）おばあさんたちが受け入れられない」と指摘した。

続いて「おばあさんたちの傷を癒やすのは我々のお金でするというのが核心」とし「（そうしてこそ）治癒金を受けたおばあさんたちも、受けなかったおばあさんも堂々とお金を受け取ることができると思う」と伝えた。