【コラム】原発を見直す=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.03.21 15:27
しかしこれと違う動きも少なくない。 米国はスリーマイル事故から30年ぶりに原発建設を再開した。 慢性的な電力難に苦しむ中国も野心に満ちた原発拡大戦略をあきらめる雰囲気はない。 UAEとトルコも予定通り原発を建設する計画だ。 原発依存度が高く、原発技術の主要輸出国であるフランスも原発の稼働を中断する考えはない。 原発の安全性に対する懸念にもかかわらず、電力生産の経済性を優先視しているのだ。 石油や石炭など化石燃料の供給が不安定で価格が上がる中、代替エネルギーとして注目されている再生可能エネルギーがまだ経済性と効率性の面で原発に及ばないという事実も、原発依存度を高める要因になっている。 現実的に安くてクリーンなエネルギー源を見つけ出せていないのだ。
英国は従来の原発を改善補修する一方、炭素排出縮小のために火力発電所を原発に変えていく考えだ。無条件に原発に反対するのではなく、むしろ環境を考えて火力発電の代わりに炭素排出がほとんどない原発を選んでいる。