【コラム】ブラジルのトロチ、韓国の新入生歓迎会

【コラム】ブラジルのトロチ、韓国の新入生歓迎会

2018年03月08日15時27分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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カルロス・ゴリト/ブラジル人、『非首脳会談』元出演者
  数日前、友人と約束があって大学街の近くにやってきた。普段からも若者たちで活気あふれる場所だが、その日に限っていつも以上ににぎやかだった。どうしてだろうと思って聞いてみると、「新入生歓迎会」が盛んな時期ということで、このように学校周辺が騒がしくなるのだと教えてくれた。期待と熱気に胸をふくらませている学生たちの姿を見ると、今でははるか昔になってしまった自分の新入生時代がふいに思い出された。

  ブラジルにも「Trote(トロチ)」と呼ばれる新入生歓迎会が存在する。トロチはポルトガル語で「いたずら」という意味がある。とりあえずトロチに臨む新入生は頭を丸坊主にする。学校によっては首席と次席の頭部に数字1と2と入れたりする。もちろん女子学生は髪の毛を伸ばすのに時間がかかるので大目に見る。その後は男子学生だろうが女子学生だろうが区別なく、ペンキや小麦粉、マテ茶、卵などを投げつけたり、服を破ってボロボロにしたりする。こうしてみすぼらしくなった新入生を路上に放り出す。新入生は道を行き交う人々からお金を受け取ってくるというミッションが与えられる。踊ったり歌を歌ったり、または道行く人々のお願いを聞いたりしてその代価を受け取る。ここで集められたお金はその後行われる本当の「新入生歓迎会パーティー」に使われる。肯定的な趣旨から始まった伝統なので、ほとんどの学生はこのトロチを楽しく受け入れている。

  しかし、時には行き過ぎたいたずらで事件・事故が起きることもある。かくいう私もトロチで腕を骨折した経験がある。このようにトロチでは、しばしば小さなケガから甚だしくは死亡事故も起きることがある。

  そのため、最近のトロチはもう少しソフトなやり方に変わりつつある。先輩後輩が集まって献血をしたり、療養院のボランティア活動を行ったりするのだ。個人的に、このような意味ある活動を共にするのも新たな友情を育むために実に良い方法だと考える。

  友人との約束を終えて大学街から帰途につく間、多くの学生が酔いつぶれて道に倒れている姿を見かけた。韓国でもよく新入生歓迎会で飲酒を強要するなどの行き過ぎた行為で問題が生じることがあると聞いた。今年はトロチに臨むブラジルの学生も、新入生歓迎会を過ごす韓国学生も、これといった事故に巻き込まれず楽しい思い出だけをつくってほしい。

  カルロス・ゴリト/ブラジル人、『非首脳会談』元出演者
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