トランプ米大統領が今月初めにカナダで開催されたＧ７（主要７カ国）首脳会議で、安倍晋三首相に「（日本に）２５００万人のメキシコ人を送れば君はすぐに退陣になるだろう」という暴言に近い発言をしたという報道があった。

米ウォールストリートジャーナル（ＷＳＪ）は１６日（現地時間）、欧州連合（ＥＵ）関係者の言葉を引用し、トランプ大統領が８日にカナダで開催されたＧ７首脳会議で他国の首脳と移民問題について討論中、安倍首相に「シンゾー、君の国にはこの問題がないだろう」と述べながらこのように発言したと伝えた。

こうした発言は、トランプ大統領がＧ７首脳会議で関税問題をめぐり他国の首脳と対立し、心中が穏やかでない時に出てきたと、ＷＳＪは伝えた。トランプ大統領が言うメキシコ人とは、米国のメキシコ人移民者を意味すると推定される。

問題発言はほかにもあった。ＷＳＪによると、マクロン仏大統領にも人身攻撃に近い発言をした。トランプ大統領がマクロン大統領とテロ問題について討論中、「すべてのテロリストはパリにいるという内容をよく知っておくべき」と話したと、同紙は伝えた。

当時の状況についてＥＵ関係者は「（トランプ大統領の発言に対し）みんなが理性的に落ち着いて行動しようと努力していた」と説明した。