【コラム】世界経済危機、G20の名にふさわしい役割を=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.02.06 16:22
今年は昨年よりも改善すると予想したが、内外の困難がこうした期待に冷水を浴びせている。特に世界経済の条件はいつになく良くなく、対外依存度が高い韓国に威嚇要因として近づいている。世界経済は依然として低成長から抜け出せず、国際通貨基金(IMF)は今年の経済成長の展望値を下方修正した。過去とは違い、先進国だけでなく中国などの新興国まで成長の勢いが鈍化して世界経済が長期停滞に陥ったのではないかとの憂慮まで出てきている。さらに先進国の間の経済政策が交錯して世界経済の不確実性を加重させている。
世界各国はこうした問題点を認識して主要20カ国(G20)を中心に主なイシューについての解決案を模索している。2月の財務相・中央銀行総裁会議を筆頭に11月の首脳会談までG20関連の日程が決まっている。しかし今年の議長国がトルコ、来年は中国だという事実を知る人はそれほど多くない。
G20はグローバル金融危機直後、世界経済の主なイシューを解決するのに重要な役割を果たした。2008年に拡散したグローバル金融危機の衝撃は、2009年前半に一時的に落ち着いた。G20を中心にした国際的な政策共同歩調が大きな役割を果たしたからだ。また韓国に大きな苦痛を抱かせたIMFの主な機能と支配構造の改革にもG20での合意が核心的な役割をしている。不平等問題に関連してもG20は開発途上国の貧困解消と開発格差の解消の必要性を認識して包容的な成長を主要議題として扱っている。