【コラム】むなしい中国「模造品」批判

【コラム】むなしい中国「模造品」批判

2014年09月22日10時47分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  密閉容器のロック&ロックは中国で成功した代表的な韓国ブランドの一つだ。富裕層の家庭の必需品として人気を呼んだ製品だ。しかし1年ほど前から販売戦線に異常が生じ、4-6月期には前年同期比で売上高が44%も減った。多くの人々が模造品を原因に挙げている。果たしてそうだろうか。

  この会社が初めて中国に進出したのは2004年だった。当時、中国の台所には特に密閉容器というものがなかった。ロック&ロックが旋風を起こした理由だ。あれから10年が過ぎた今、市場にはローカル(現地)製品が多い。技術はロック&ロックとほとんど差がないが、価格は半分ほどだ。これらはコピー商品ではなく技術製品だ。中国企業が10年間開発した技術ということだ。中国が何もせずこの市場をロック&ロックにそのまま譲り渡すと考えていたなら、それは錯覚だ。技術にほとんど差がなければ、その次は価格を考慮する。当然、消費者は半値の製品を選ぶ。それがロック&ロックが市場で劣勢となる理由だ。

  最近シャオミ(小米)が韓国IT産業を脅かす存在となっている。サムスンのスマートフォン「ギャラクシー」が中国市場でトップを奪われながらだ。シャオミもアップルをコピーしたといわれる商品だ。しかしシャオミはコピー商品ではなかった。外国の技術を自国の消費者のニーズに合うよう応用した自分たちの技術製品であることが表れている。ギャラクシーの半分の価格でだ。「三星」というブランドが価格をある程度は高めるだろうが、単に価格とブランドだけを見る構造なら中国の消費者は価格を追う。シャオミを選択するということだ。

  外国企業も模造品に苦しむ。中国が川崎(日本)、シーメンス(ドイツ)、アルストム(フランス)などから高速鉄道の技術を導入し始めたのは2004年だった。中国は6年後の2010年、時速380キロで走る最高速度級の高速鉄道技術を独自開発した。当時、川崎の関係者は「中国の技術開発レベルをあまりにも軽視した」と後悔した。しかし現在、誰も中国の高速鉄道を模造品とは呼ばない。むしろ海外プロジェクトコンソーシアムを構成するために中国企業に手を差し出している。中国企業は安く製品を作ることができるからだ。

  北京で中低価格化粧品の流通事業をしている会社の社長は「模造品を市場から追い出すべき『悪』と見なす瞬間、企業の危機は訪れる」という。「自分の製品は高級」と慢心する時、中国の模造品は韓国市場に入り込むという指摘だ。技術より市場に目を向けるべきという忠告だ。

  価格で競争力があってこそ真のブランドとして地位を確立できるのが中国市場だ。プレミアム級市場に固執するのではなく、中間層の市場を狙った普及型製品も作り、従来の製品も価格バブルをできるだけ取り除く必要がある。模造品を非難するより中国の開発レベルに注目するべき時だ。「模造品」という非難の声はむなしく響くだけだ。

  ハン・ウドク中国研究所所長
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