【社説】韓国国会は誰の利益のために存在するのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.03.05 13:15
3日、国会が保育園のCCTV設置義務化を白紙化して、たばこの箱の警告イラスト導入法案を先送りしたことは、韓国政治の現状をあからさまに見せた場面だ。来年4月の総選挙を控えて票集めに没頭しながら、子供たちの安全と国民の健康を捨てたという非難を受けて当然だ。国会の存在自体が疑いを持つほどだ。保護者が立ち上がるとセヌリ党の劉承ミン(ユ・スンミン)院内代表が4月の国会処理方針を明らかにした。だが今回のあきれるような処理過程を見れば、約束が守られるかは誰にも分からない。
CCTV義務化をはじめとする保育園の安全強化を盛り込んだ乳幼児保育法改正案は、先月24日に国会保健福祉委員会を全員一致で通過したものだ。3日の法司委でウェブカメラ設置条項を削除してほころびが出ると本会議では議員が席をはずしたり棄権したりする手法で否決処理した。保健福祉委所属の一部議員は棄権に合流した。常任委で賛成したのが1週間前なのに、そんなことをした。また多くの辛酸と苦難の末に福祉委を通過させた健康増進法は、法司委で反対討論もなく法案審査小委員会に渡して処理を無にした。誰が見ても2件とも正常な過程を踏んだとは見がたい。