<空港ラウンジ>最先端仁川空港、霧で別空港へ…なぜ?
数日前、仁川空港に着陸しようとしていた飛行機が日本や済州島などほかの国際空港に向うという騒動が起こった。滑走路周辺に300~400メートル前を見分けることができない霧が立ち込めたためだ。仁川空港は前が100しか見えなくても安全な離着陸が可能な最先端計器着陸誘導施設を取り揃えている。
しかし飛行機はどうしてその程度の霧でほかの空港に着陸したのだろうか。空港で運営する計器着陸誘導施設は着陸可能な可視距離が短いほど性能が良い。誘導施設等級はCAT(カテゴリー)Ⅰ~Ⅲの3種類がある。CAT-Ⅰは滑走路での可視距離が550メートル以上、CAT-Ⅱは350メートル程度(金浦空港)なら着陸が可能だ。CAT-Ⅲはa、b、c等級に細分される。a等級は滑走路で200メートル前、b等級は100メートル前が見えればよい。仁川空港はb等級だ。米国のデンバー空港を含み全世界に17空港が該当する。c等級は霧がいくら濃くても全天候着陸が可能な最上級水準だ。しかしまだそのような空港はない。