【取材日記】シュレーダー元首相が得たもの、安倍首相が失ったもの
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.09.13 08:00
「8279キロ」。
ゲアハルト・シュレーダー元ドイツ首相(73)の居住地ドイツのザクセンから旧日本軍慰安婦被害者が生活する京畿道広州(クァンジュ)の「ナヌムの家」までの直線距離だ。単純な距離ではない。戦争犯罪で犠牲になった女性たちに向けた慰労の巡礼の道だった。
シュレーダー元首相は訪韓4日目の11日、「ナヌムの家」を訪問した。外国の元・現国家元首級の訪問は初めてだ。ナチス・ドイツ軍のホロコースト(ユダヤ人大虐殺)で犠牲になった少女アンネ・フランク(1929-45)の肖像額縁を準備してきた。まだ花が咲く前の少女時代に日本に強制的に連れて行かれて踏みにじられた女性たちの苦痛・犠牲がアンネ・フランクと似ているという意味だ。