【社説】潘基文祭りが終わり…親朴は何をするのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.05.31 13:23
潘基文(パン・ギムン)国連事務総長が昨日、「私の訪韓目的は個人的、政治的なものとは関係がない。非公開記者懇談会の発言が過大・拡大・増幅された。残りの任期をうまく終えられるように国民の皆さんが支えてほしい」という言葉を残してニューヨークに出国した。5泊6日間の「潘基文祭り」は終わった。潘総長の訪韓は精巧に構成された日程に基づいて進行された。来年1月1日に韓国の市民に戻った後に出馬するかどうかを公式的に明らかにすると述べたが、国民には「潘基文を忘れるな」、政界には「私の大統領選挙出馬を常数として考えてほしい」という注文をして去っていったと見るべきだ。「任期が7カ月残っているのに世界機関の最高位公職者として過度に政治的な行動をした」という一部の批判を、潘総長は謙虚に受け止めるべきだろう。
潘総長の動きに世間が騒がしくなる姿を見ながら、我々は韓国政界の人的基盤がこれほど脆弱だったのかという失望感を隠せない。潘総長は生涯、政治に足を踏み入れていないし、10年間も外国で暮らした。いくら権力欲があっても政界が国民の信頼を得て安定していれば、潘総長は権力意志を容易には表出しにくかったはずだ。潘基文祭りは潘総長の意欲から生じたというより、政界の無能と不信、不安が招いたという点を冷静に見つめなければいけない。