【コラム】金正恩初の「屈辱」…2015年夏を思い起こさせる理由(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.08.16 11:23
この過程で光を放ったのは北朝鮮の挑発を容認できないという国民世論の結集だった。若い軍将兵の犠牲に最も憤慨したのは同じ年代の青年世代だった。各級軍部隊兵士らは転役を延期してまで対北朝鮮非常態勢に出た。南北首脳会談時に水面下で役割を担った野党の有力者も金正恩政権の挑発的なスタイルを批判した。国会決議など与野党が超党派的対処に出たのも意味あるものだった。事故当時の映像が生々しく公開されたのに「証拠映像を提示せよ」という北朝鮮の図々しい態度に国民的公憤が起こった。
軍当局の断固とした対処も北朝鮮の追加挑発を抑制し、「遺憾」の表明を引き出すのに一助となったと評価された。金正恩が準戦時事態まで宣言し瀬戸際戦術を使ったが受け入れられなかった。一部で対北朝鮮特使派遣のような主張もあったがすぐに静まった。朴槿恵大統領は戦闘服姿で3軍司令部を訪問し、「追加挑発時には徹底して断固と対応せよ」と軍を激励した。当時の状況に関与した政府当局者は、「国民世論と、政府と軍当局の一致した対北朝鮮圧迫世論に北朝鮮が言い逃れできない状況だった」と打ち明けた。