【BOOK】119年前の日清戦争の記憶…今、韓国はどこに(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.04.10 17:08
ブッシュ氏はしかしこうした指導者の個性よりも、両国をとり囲んでいる構造的な問題から衝突の可能性を探っている。この本の原題が『近接の危険性(The Perils of Proximity)』とあるように、日中は隣り合っているために宿命的に衝突する危険が大きいということだ。嫌いだからと荷物をまとめて引っ越しすることができる状況にはないではないか。
地理的衝突の可能性が最も高い摩擦地点として、ブッシュ氏は4カ所を挙げる。現在の日中の間に緊張感がみなぎっている尖閣諸島(中国名・釣魚島)と、油田・ガス田が広がる東シナ海、中国が太平洋に進出する時に通過すれば便利な日本の海峡、そして最後に台湾だ。この中で尖閣諸島と東シナ海での衝突の可能性が最も高いと、彼は言う。