【コラム】金正恩初の「屈辱」…2015年夏を思い起こさせる理由(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.08.16 11:23
平壌(ピョンヤン)は最近戦争前夜だ。金日成(キム・イルソン)広場の10万群衆集会と反米デモ、入隊志願が続く。まるで米国と核戦争も辞さない最後の対決でも行おうというところだ。朝鮮労働党委員長金正恩(キム・ジョンウン)の内心は複雑に見える。グアムを打撃するとして軍部をせかしているが実際にやる気はない局面だ。それでも尻尾を下ろすこともできない。金正恩執権以降の北朝鮮の挑発攻勢のパターンを分析し今後の歩みを展望してみる。
すべてに期限をあまり具体的に釘を刺すと失敗しかねない。ややもするとブーメランになる恐れがあるためだ。北朝鮮はいまそのような局面を迎えた。8日に米国領グアムを打撃するという戦略軍司令部発表を出す時だけでも勢いづいていた。今月中旬までに作戦計画を完了するという公表が続くと、韓半島(朝鮮半島)の緊張レベルは急上昇した。中距離弾道ミサイル(IRBM)「火星-12型」を使いグアム島周辺海域を包囲する方式で攻撃するという具体的な言及まで続いた。金正恩が戦略軍司令部を14日に訪問し打撃計画の報告を受ける場面がきのう付の労働新聞を通じ公開された。彼は「包囲射撃準備はとても満足だ」と明るく笑った。半月ぶりの公開席上への登場は、彼がこの懸案にどれだけ賭けているかをよく示している。