【社説】統一外交は大統領…経済外交は誰がするのか=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.09.30 16:47
朴槿恵(パク・クネ)大統領は国連首脳外交で秋夕(チュソク、中秋)連休を忙しく過ごした。韓半島(朝鮮半島)平和統一に対するビジョンを世界各国に拡大する大きな成果を上げた。統一を外交の前面に浮き彫りにしたという点で、朴大統領の統一外交はすでに大きな成功を収めた状態だ。惜しまれるのは経済外交がしだいに退潮している点だ。
まず、これまで世界各国とFTA協定を結び、またG20など多者間外交で見せていた「コリアイニシアチブ」というものが見られなくなったという点を指摘せざるをえない。アジアインフラ投資銀行(AIIB)でアジア経済圏域の主導権を握っていく中国、莫大な投資財源で東南アジア地域を引き寄せている日本とはもちろん比較できることではない。しかし中東で原子力発電所を受注し、高速鉄道を売ろうと駆け回った韓国はなぜか見られない。今回の朴大統領の国連首脳外交でも公式的な活動のほかに、大型ビジネス交渉はなかった。中国とインドの首脳は公式活動の大半を経済外交に焦点を合わせ、訪米外交の機会を最大限に活用した。