韓国造船業界、大規模な損失抱えさせた主犯は?
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.07.20 13:18
韓国内の造船業者に大規模損失を抱えさせた主犯は、海洋プラント事業だという指摘が出ている。現代(ヒョンデ)重工業は昨年3兆ウォンを超える赤字を出したが、このうち1兆5000億ウォン以上が海洋プラントから発生したと分かった。サムスン重工業と大宇(デウ)造船海洋も損失の半分以上が海洋プラントのためで、海洋プラント事業の損失規模は1兆ウォン単位と把握された。国内造船3社が準備できていない状態で無分別に海洋プラント事業に参入した結果だという指摘が出ている。
◆核心技術なしに参入
海洋プラント事業に対する評価が「未来の主軸事業」から「不良リスク事業」に変わったのは、造船3社が基本設計と核心機資材の生産能力をそろえられなかったからだと専門家たちは分析した。韓国の造船会社は基本設計をテクニップのような欧州の専門エンジニアリング企業に、ドリルなど核心機資材は海外専門海洋設備企業であるNOVやMHワースなどに任せている。こうした状況で韓国の造船会社はターンキー(設計・施工一括契約)方式で海洋プラント事業を受注した。