【コラム】韓国の夜は安全だが安保は?

【コラム】韓国の夜は安全だが安保は?

2018年09月20日10時27分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  「ソウルのカフェでは財布をテーブルに置いて席を外しても大丈夫。不思議でトイレに行く時に何度かやってみた。本当に(盗んで行かなくて)そのままあった」

  「酒に酔ったままでも地下鉄に乗ることができる」

  韓国に滞在する20代のパリジャンとニューヨーカーがYouTube(ユーチューブ)で交わした対話だ。2人は互いのソウル生活について話をし、韓国の安全さを称賛した。数年前から流行したこのような部類の映像は、韓国に対する外国人の視線をフィルターなしに教えてくれるため人気を呼んだ。時にはドキリとする場合もあるが、韓国人が自己を低評価をしている傾向があると思うときが少なくない。

  深夜の地下鉄2号線弘大入口(ホンデイプク)駅でも似たようなことを考えた。酒に酔って地下鉄に乗った若い外国人は、まるで自国にいるような感じで楽しく騒いでいた。乗客の相当数の頭の中には「私がニューヨークやパリで、同じようなことはできるだろうか」という考えが脳裏をかすめたことだろう。彼が特に度胸のある外国人だったこともあるだろうが、韓国の夜と地下鉄が世界的に安全だということは、ほとんどのバックパッカーたちはよく知っている。私をイラつかせる外国人の騒音にも、「そうそう、韓国の夜は君たちの昼間よりも安全だから」と思って我慢した記憶がある。

  このような自負心があったが、最近、民主平和統一諮問会議の「統一世論」4-6月期分析報告書(今年6月発刊)を見て、ぎょっとした。統一世論は憲法機関である民主平和統一が政府の対北朝鮮・統一政策樹立を支援する趣旨で各界の意見を集約して年に4回出している報告書だ。その中で、「私たちの安保状況をどう思うか」という世論調査のアンケートに「安定的」と答えた人々が43.8%に過ぎなかった。4-6月期といえば、南北・米朝首脳会談が相次いで開かれて「平和の気運」が最高潮に高まった期間だ。さらに驚いたのは、半数に至らないこの数値が2015年に同調査が始まって以来、歴代最高値だったという点だ。「安定」という返事が「不安定」という回答(21.4%)を抜いたのも今回が初めてだった。今年1-3月期は「安定(32.8%)」よりも「不安定(33.8%)」とする回答が上回っていた。それほど韓国国民の半数以上は自分たちの安保を長い間「不安定」な気持ちで見守っていた。外国人も思う存分、夜の文化を楽しむこの安全な国でだ。

  文在寅(ムン・ジェイン)大統領と金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の3回目の会談が7-9月期の統一世論をさらに安定した方向に導いてくれることを望む。その後、政界も国民の心理変化にもっと高い関心を持ってくれることを期待する。最近の統一世論が国民の安定感が高まる側へ向かっているという結果も軽く取ってはいけない。高まる安定感が、政府与党の論理通り「平和が経済」という結果に帰してくれるよう願う。過去の政府が主張した「統一テバク(bonanza、大もうけ/大当たり)」〔2014年、朴槿恵(パク・クネ)前大統領〕とは大きく異なる論理ではないため、今の野党も嫌がる理由はないだろう。

  キム・スンヒョン/政治チーム次長
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