【社説】ガラパゴス規制問わぬ「サンドボックス」…革新なくして成長は望めない=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.10.13 11:19
砂場では子どもたちが思う存分走り回れる。砂で家を作ったり、車を作ってみたりする。うっかり壊しても心配する必要はない。また作り上げればよい。失敗は、むしろ成功の基になる。鬼ごっこをして転んでも大丈夫だ。そのすべては転んでもまた起き上がれる砂場のおかげだ。
文在寅(ムン・ジェイン)大統領が一昨日、第4次産業革命委員会1次会議で発表した「規制サンドボックス」とはすなわち、このようなことだ。規制サンドボックスで企業家はアイディアと技術さえあれば規制に縛られず、いくらでも挑戦できる。失敗をおそれる連帯保証の廃止が推進されているのも鼓舞的だ。しかし、このような規制緩和は創業と新産業に限って適用する方針であり、効果が疑問視されている。今、韓国経済が活力を失っているのはガラパゴス規制に手足をがちがちに制限されているからだ。
工場を建てようとしても首都圏整備計画法に妨げられ、ドローンを飛ばしたり自動走行自動車を運行するには航空安全法と道路交通法に足を引っ張られている。その結果、グーグルなどの世界的「テクノロジー企業」が人工知能(AI)で疾走し、中国が世界ドローン市場の70%を掌握したが、韓国は第4次産業革命の孤島になった。現代(ヒョンデ)経済研究院が分析した第4次産業革命の基盤技術でも韓国(77.4点)は米国(99.8点)、欧州連合(EU・92.3点)に大きく遅れを取っていることが分かった。