MERS「地域利己主義」…仁川・江原・忠清北、他地域の患者拒否(2)
政府は、国家指定の隔離病床運営について地方自治体は関与できないという立場を明らかにしている。福祉部関係者は「国家指定の隔離病床は、国家が予算を支援し新種感染病の大流行に備えてつくった入院治療施設だ。患者が発生すれば病床が空いているかを確認後すぐに移送できる」と話した。福祉部は、忠州市の研修院も隔離対象者が全国的に大量発生する時に備えて確保しておいた施設だと説明した。
感染の疑われる人が大幅に増える中で、国家指定隔離病床の不足に直面する恐れがあるという懸念も出てくる。3日現在でMERS感染者は30人、MERS検査が進行中なのは99人だ。政府が全国17病院で運営する国家指定隔離病床は計約500床だ。このうち呼吸器を通じて感染患者を隔離する施設である陰圧室は105床ある。MERS患者や重症が疑われる患者ら35人がすでに病床を埋めており残りはこれまでの結核患者らだ。陰圧病室は、室内の圧力を室外よりも低く維持することによって空気が外に出ないようにして空気を滅菌・排出する施設だ。地域拠点病院や公共医療院、民間病院などにも100床余りの陰圧病床があるがMERS患者が増え続ければ足りなくなる恐れも出てくる。